お母さんとあかちゃんの絆を深める絵本「どんどこももんちゃん」「いいおかお」「ぼく にげちゃうよ」
絵本にもいろいろとありますが、母親と子どもの愛情の通い合いを題材にした絵本をご紹介いたします。
赤ちゃん~幼児を対象にしている絵本になります。絵本は、その対象としている子どもが楽しめるかどうかが重要です。
あかちゃん絵本で重要なのは
- 軽快な音感と繰り返し
- 次をみたくなる展開やユーモア
だと思います。
それに、「ママとの愛情」が加わった秀逸な絵本をご紹介いたします。
どんどこももんちゃん
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とよた かずひこ
人気シリーズ「ももんちゃん あそぼう」シリーズの人気作です。
どんどこ どんどこ どんどこ どんどこ
ももんちゃんは いそいでいます
どんどこももんちゃん
・・・と軽快なフレーズが繰り返される音感の良さが幼児を喜ばせます。
物語の展開もどきどきさせられるすばらしいもので、この年齢を対象にした本によくある単純に韻を踏んだ内容じゃないのがすごいです。
最後のオチが秀逸で、子どもの心もママの心もグッとつかんではなしません。
この作品がお母さんと子どものファンを獲得して、ももんちゃんシリーズを継続させる力になったのではと感じます。
おもわず読んだ後にママに抱きつきたくなる・・・そんな本です。
いいおかお
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松谷みよ子
瀬川康男
いいおかおをしました
そこへ いいおかお みせてって
〇〇が きました
と続く絵本です。
少ない文章で構成されるあかちゃん絵本は音感が重要ですが、この本はその中でも音をかなり研究した文章のように感じました。飽きさせないように単純な繰り返しを避けているのにスラスラと読みやすく、子どももぐいぐい食いついてきます。
最後のオチもみんなにっこり、とっても素敵です。
飽食といわれる日本で大人になったら忘れてしまうのですが、
食べ物をくれる
って、親や大人の庇護の現れとしてすごく重要なことで、あかちゃんや子どもほどその重要性が分かっているものなんです。
ぼく にげちゃうよ
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マーガレット・W・ブラウン
クレメント・ハード
いわた みみ
1942年に発行されたベストセラーです。
上の二冊にくらべて対象年齢は高いです。うちの子は3歳を越えてから読んだときの反応がとても良くなりました。
大人から離れて自由に飛んでいってしまいたい赤ちゃんと、どこまでも追いかけて庇護しようとするお母さんの話です。
対象となる子どもがちょうど、お母さんから離れて一人でなんでもやりたくなってくる頃だというのが子どもに感情移入させるポイントだと思います。
魚になったり鳥になったり、奇想天外な手でおかあさんから離れようとする子どもの自由な発想。そしてそれにつきあってあげるお母さん像が子どもの心をつつみこむ良書です。
どうだったでしょうか?最後におまけで
世間的に名著といわれているけど、肝心の子どもには響きにくい絵本もあるのでご紹介します。
ちいさなあなたへ
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アリスン・マギー
ピーター・レイノルズ
なかがわ ちひろ
娘がうまれたその日から、どんどん成長していって、親元をはなれて、やがて娘も親になり・・・という命の繋がりを表現した名著です。親になる・なった母親が見たら涙なしにはみられないというほどの泣ける絵本で、手に取って感動した母親が思わず子どもに買い与えそうですが…
あかちゃんや子どもは「今」を生きています。
まだまだこれからの赤ちゃんに「人生の意味や親のありがたみや命の連鎖を感じろ」と言うのはかなり無理があります。
あかちゃんはもっと単純な世界に生きていて
ママのぬくもり
ママのお世話と献身
にこそ幸せを感じるものです。
この話の意図というものを分かってくるのはぎりぎり小学生からじゃないかな、と。学校の図書室にあったらいいんじゃないかなと思います。
この絵本のメインのターゲットは母親、またはおばあちゃんです。帯の紹介文もその層を狙って書かれています。
読んであげて子どもが退屈そうにしてるからといって幻滅しないでください。
これ、出産直前直後に読めばほんとに泣けます。
読んであなたが感動や感謝を感じればそれで充分なんです。
あとは本棚に置いておけば、年頃になった子が手に取って読んで何かを感じ取ってくれるかもしれません。