友情を大事にする心を育てる絵本「あいたくてあいたくて」「たからさがし」「ふたりはともだち」
親ならだれしも、子どもの社交性を気にするものです。
保育園や幼稚園で誰とケンカしたとか、いざこざがあったとかいう話があると気が気ではありません。
でも、この時期は子どもは子どもでお互い勉強をしている最中です。こどものことを見守って仲直りの方法を学びあわせてあげたいものです(過酷な家庭内暴力やネグレクトにさらされて壊れた暴力的な子どもでなければ)。
これが小学校になると嫉妬から出る杭を打ちたがる同調圧力が生まれたり、動物的の群れのような優劣をつけたがったり、テレビの影響などがあったり・・・いじめなどの問題が発生してきます。先生や親をだませるくらいの嘘も覚えます。
子ども同士にまかせて学びあわせるなどと放置しすぎると、思わぬモンスターな家庭で育った子などがいて報道にあるような悲劇がうまれる可能性もあります。
私は保育園・幼稚園の時期が我が子の人となりを教育できる最良の時期だと思っています。
心配事は尽きませんが、ここでは幼児期の子ども向けのともだちとの友情をテーマにした絵本をご紹介します。
こういう人間になってほしいと子どもに伝えて理解してもらうのは難しいですよね。
どんな人間に育ってほしいか、説明ではなく与える物語を通して伝えてみてはどうでしょうか?
あいたくてあいたくて
クリックでアマゾンの商品ページへ飛びます
みやにし たつや
意地悪なことで嫌われ者なオオカミと、その容姿から生まれつき嫌われ者の毛虫との友情の物語です。
いやな奴だったオオカミが、毛虫という友達を得ることで変わっていきます。
そんな友情という宝物を手にしたオオカミですが突然別れの時がきて・・・そこからのオオカミが毛虫を探してさまよう姿、そしてラストに大人でもジーンときてしまします。
嫌われ者でも好かれたら変わっていく、嫌われていても輝きを持つ人間になることができる、そんなことが学べる絵本です。
たからさがし
クリックでアマゾンの商品ページへ飛びます
なかがわりえこ おおむらゆりこ
「ぐりとぐら」シリーズの作者の絵本です。同じくらいの能力、同じくらい負けず嫌いの二人が同時に素敵な棒を見つけて・・・
そこから、大人がみるとほほえましい競争がはじまります。
躍動感のある絵に、よんであげているこちらが子ども時代を思い出します。
こういうライバルとの張り合いというものは小さいうちに経験させてあげて、そこから友情が生まれることも教えておいてあげたいものです。年齢があがればあがるほど、いろんなものが邪魔をして競争相手との友情というのは生まれにくくなるので。
さまざまな絵本で有名なこのお二方の魅力が詰まった一冊で、その魅力に惚れ込んだ宮崎駿監督が短編アニメを作成し「ジブリの森美術館」で上演されています。
大人気の予約制な上に何が上映されるかはわからないので狙っていくことはできないですが…もし偶然このアニメを観ることができたら、きっと帰りにこの本を買ってかえると思いますよ。
ふたりはともだち
クリックでアマゾンの商品ページへ飛びます
アーノルド・ローベル
訳 三木 卓
かえるくんとがまくん、二人の親友がさまざまな体験をする短編集です。
地区と時期によっては教科書で取り上げられていました。なので絵をみたり「誰からも手紙がこないがまくんのためにかえるくんが手紙をかいてあげる話」と聞くと、知っている人も多いかもしれません。
助け合ったり、冗談をいいあったり、ぶっきらぼうにしてみたり、相手のことを思いやったり・・・子どもの頃を思い出すようなほっこりする二人の物語です。
正確には絵本ではないですが、幼児期の読み聞かせにはぴったりの内容です。
どうでしょうか?幼児期の読書はその後の人生を左右すると思います。そして大人がちゃんと選んで子どもに読んであげることが一番だと思います。
参考になれば幸いです。