本棚という家庭の良質なプラットフォーム  賢い子どもを育てるために

最近は電子書籍もだいぶん普及してきた感があります。

でも、うちでは二つの理由からリアルな本棚を手放せません。その理由は

  • どうしても電子書籍だと目の疲労が溜まってしまう
  • 本棚がリビングにあると家族との交流ができたり、子どもに良い影響を与えることができる

という二点です。

スマホ時代…目の寿命を考えて

私は普段からPCに向かって目を酷使しているような職業ですので、どうしても目に疲労が溜まり頭痛が起きたりしてしまいます。

なのでなるべく仕事以外では画面を見ない生活をして、可能な限り目の寿命を維持しなくてはと思うようになりました。

そんな私は電車の中でも、本を開いている方が少なくなったなと思いつつ本を開いています。

最近はリーディングしてくれる電子書籍があるようなので注目しています。

本棚は家庭のプラットフォーム

本棚を家に置くと場所をとったり引っ越しの時に大変です。最近は何も持たないミニマリストという生き方も注目されています。
それでも私が本棚をお勧めする理由は、家族とのコミュニケーションにあります。

リビングや個人の本棚にある本というのは、家族同士がなんとなく興味をもって見たりするものです。これを私は「家庭のプラットフォーム」と呼んでいます。

親やパートナーの本棚にある本のタイトルから、相手の興味はもちろん、世の中の流れを勉強することができます。

お父さんのビジネス書のタイトルを見るだけでもだいぶん見える世界が違うと思います。

時代小説が好きなお父さんの本棚から、「歴女」になった娘が司馬遼太郎とかの長編小説を借りてよんだりすることもあります。

お母さんの旅行ガイドや写真集、料理の本やガーデニングの本の表紙を見て育つと、大きくなってふと興味を覚えることもあるでしょう。

子供の本棚から最近のコミックを読んで流行りを学ぶこともあります。

大人の本棚に子どもが手に取りやすい漫画があれば…手塚治虫の「火の鳥」や「ブラックジャック」、宮崎駿の「ナウシカ」とかを本棚に挿していれば、子どもが読んで何かを感じ取るかもしれません。

もちろん、スマホの中に入れられる電子書籍に比べてプライバシーがないという考えもあるので、そこは電子書籍で買うもの、家族で共有してもいいものと切り分けて購入すればいいと思います。

「子は親の背中を見て育つ」がスマホでは背中が見えない

色んな方が言っておらっしゃいますが家庭の中に本があふれているというのは特に子どもにとっていいことです。

でも家庭に本棚がなく、家族全員がただスマホだけをみている家庭だと「親の背中を見て育つ」ということはできません。

考えてみてください。

 

たとえ親が電子書籍で勉強をしているとしても、子どもは親が「スマホをいじっている」姿までしか見れません。

 

スマホだけを利用していると、「大人になっても日々勉強している」という姿と、「ゲームをして暇つぶしをしている」姿に違いがないのです。

テレビで人気の林先生も、リビングに本棚があるかテレビがあるかで学力に大きな差があると言っています。

宮崎駿も下のように言っています。

「学生時代に本を読まないのは勝手だけど、そのつけは全部自分が払うんだから。知識や教養は力じゃないと思っているやつはずいぶん増えたけど、結局無知なものはやっぱり無知ですからね。どんなに気が良くて、どんなに一生懸命でも、ものを知らないというのは、自分がどこにいるか知らないことですから。」

宮崎駿

 

ミニマリストの逆を行く発想ですが、本棚を備えてリアルの本を並べてみませんか?

 

 
…プライベートを保ちたいものは電子書籍にしつつ、ね。